ウールと聞くと、「温かい」「モコモコ」といった冬のイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
ウール=羊毛なので、もちろん合ってますよ♪
しかし、“サマーウール”という素材はご存じでしたか?
その名のとおり、夏のウール素材があるのです。
そこで今回は、”サマーウール”をご紹介いたします。
夏こそウール
サマーウール は薄手のウール素材で、一般的に知られている冬のウールと比較して、羊毛を細く撚った糸を使用しているため、シャリ感のあるさらっとしたタッチが特長です。
ウールならではの光沢感と美しいドレープが上品で優美な印象です。
軽量で通気性が良く、ウールの特性でもある吸湿性にも優れているため、涼しく蒸れにくい快適な着心地になります。
そのため夏用のスーツに使用されることが多い生地でもあります。
いつでもサラッとした着心地
サマーウールの特性として「吸湿性」「発散性」があります。
(冬のウールには保温性などがあります)
「吸湿性」「発散性」は、汗などで蒸れてくると湿気を吸収し、乾いてくると湿気を発散するという機能。
そのため、汗をかいてもサラッとした快適な着心地を保ってくれるのです。
吸ったり吐いたりするので、”呼吸する繊維”などとも呼ばれるほどです。
またウールの繊維には、クリンプと呼ばれるちぢれがあります。
ちぢれた1本1本の繊維が絡み合うことで、多くの空気を含んでいます。
そのため、生地の内側に外気の熱が伝わりにくい「断熱性」の効果もあるのです。
よって、ウールは外気の熱をシャットアウトする機能(断熱性)と、湿気を吸収、発散する機能(吸湿性・発散性)があるので、汗ばむ季節にオススメなのです。
汚れにくく消臭効果も
ウールの繊維には人間の髪の毛と同じように、エピキューティクルという水を弾く表皮があるため、汚れにくいというメリットがあります。
また繊維の水分保有率が高く静電気が起きづらいので、埃などの汚れも寄せにくくなっています。
それに加え、水分を吸収し発散する機能があるため、ニオイ菌などの雑菌の繁殖が抑えられ、消臭効果も得られるのです。
汗をかいたあとやニオイの強い食事をしたあとには、風通しの良い日陰に干すだけでもニオイを消してくれますよ。
形状記憶機能でイージーケア
ウールのクリンプ(ちぢれ)には弾力性があるため、シワを戻そうとする形状記憶機能を持っています。
シワになりにくく型崩れもしにくいので、面倒なケアは必要なく気軽に着用しやすくなっています。
ただ、シワが付かないわけではないので、軽いシワはハンガーに掛けておくだけでも取れますし、大きなシワならスチームを当てるだけでも復元してくれますよ。
いかがでしたか?
あたたかい季節でも活躍してくれる「サマーウール素材」。
ぜひ一着、手に入れてみてくださいね♪
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