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【2025年末特別企画】オーナーインタビュー・前編「EACH OF LIFE の原点と、Season off が生まれた理由」

  • EACH OF LIFE
  • 2025年12月16日
  • 読了時間: 5分


2025年末、日頃のご愛顧への感謝を込めて、

EACH OF LIFE オーナー・長谷川へのロングインタビューをお届けします。


今年で8周年を迎え、9年目に入ったEACH OF LIFE。

この場所はどうやって生まれ、どんな思いで続いてきたのか——

ブランド誕生の背景を探ります。



Q1.EACH OF LIFEは今年8周年を迎えられましたね。今のお気持ちは?


ーありがとうございます(笑)。 なんの宣伝もせず、よくここまで来られたなと。

特にこの桐生の地で長く続けてこられたのは、地元のお客様と、支えてくれたスタッフのみなさまのおかげだと思っています。


コーヒー片手に笑顔のオーナー
フレンチプレスで淹れたオリジナルブレンドが好き

すべては、縫製工場から始まった


Q2. EACH OF LIFEのルーツとも言えるオリジナルブランド Season off は、どのような背景から生まれたのでしょうか?

 

ーはい。この Season off は、まず私たちが運営する「ナガマサ」という、父の代から60年近く桐生で続く縫製業の仕事を守るために生まれました。

 

 約10年ほど前、仕事が海外に出る中で工場の「閑散期(仕事のない時期)」が広がってしまい、「仕事がないなら辞める」と言われてしまう縫製の方も出てきたんです。

 

そこで、その空いた時期を埋めるための「苦肉の策」として、余っている生地や型紙で洋服を作ってネットで売り始めたのが、Season off の始まりです。


 

Q3. 当時の Season off はどんなものづくりでしたか?

 

ー作りたいというより、分かりやすく言うと仕事が暇だったので(笑)。

 

「こういうものを世に出したい」というブランディングが先ではなく、「この方(縫製の方)がシャツが得意だからそれを縫っててもらおう」という風に、縫う人に合わせて物作りを始めたのがスタートなんですね。


これをネットで細々と販売していたわけです。

 

Q4. その後、なぜリアル店舗「EACH OF LIFE」を始めようと思ったのですか?

 

ーネットの中でもぽつぽつと売れてきたので、「これをリアルに見てもらえる場所を作ったらどうなるのかな」とぼんやりと思っていました。

 

そんな中、もともと所有していた広い事業所へ移転することになったんです。そのタイミングで、新しい建物の半分を Season off を見てもらえる「お店にしよう」と決めました。

 

ただ、工場が服を売ると「安いものが売っている」という見方をされがちです。そうではなく、ちゃんとしたお店として売りたい。

 

服本来の価値を伝えるためにも、洋服だけでなく、雑貨、そして何よりもカフェをつけることをやったのが、EACH OF LIFEができた大きな理由です。


 

Q5. 店名である「EACH OF LIFE」に込められた想いを教えていただけますか?

 

ー 縫製工場から始まったお店ですが、ここでは服だけでなく、雑貨やカフェを通じてお客様の日々の生活を豊かにしたいという想いがありました。


「それぞれのお客様の生活に寄り添う場所でありたい」という願いを込めて、この名前をつけました。

 

Q6. どうして洋服だけでなく雑貨やカフェも一緒にしようと思ったんですか?

 

ーまず、このお店の立地が、車通りも人通りも少ない目立たないところなんです。

そこにどうやって足を運んでいただこうかと考えました。服だけでは難しい。


 自分自身も、洋服屋さんに行っても、雑貨があった方が見ていて楽しいし、滞在時間も長くなる。

 

お店の構成としても面白いものがいい。

そこに、もし美味しいコーヒーが飲めたとしたら...

「週一、ちょっとコーヒー飲みに行こうかな」で、来てくれるんじゃないか?と。


カフェは、日常から解放されるような「場所」の役割を担ってくれると思ったんです。


お客様とともに育ったブランド


Q7. EACH OF LIFE 立ち上げ当初は、どのような様子でしたか?

 

ー最初はほとんど宣伝もしていなかったので、なかなかお客様に来てもらえず…。

 洋服は見てもらえない、売れない。


 コーヒーだけ飲んで帰る方も多く、1日に1〜2名という日も続きました。 

「店って難しいな」と感じる日々でした。

 

Q8. Season off はどのように成長していったのでしょうか?

 

ーオープン当初は他社ブランドの OEM(受託生産)がメインで、Season off は合間で作っていました。 

それが2〜3年目から売れるようになり、リピーターさんも来てくれるようになったんです。


 お客様と接する機会が増える中で、”素材の良さや縫製の良さ”が支持されていると分かり、ブランドの軸が固まってきた。

 

そこから、桐生の織物を使うなど、桐生の技術をスパイスで入れていく意識が生まれ、Season off はまさに「お客様に育ててもらったブランド」へ成長していきました。

 

 Q9. 今、Season off のものづくりで大切にしていることは?

 

ー当初は「仕事のない時期を埋める」ことが優先でしたが、今は違います。


・ベーシックな中に少しデザインのスパイスを入れること。

・社員全員での試着会を通して意見を取り入れること。 


私だけだと“男目線”が強くなるので、女性スタッフの意見を積極的に取り入れながら、チーム全員でブランドをつくっています。

 

気づけば「ファクトリーブランド」から「アパレルブランド」へ育ってきたと感じます。


試着会の様子。
試着会の様子。縫製、販売、カフェスタッフ全員で意見を出し合う。

Q10. Season off が今の形に育つ過程で、大切にしてきた姿勢はありますか?

 

ー自分はよくトライアンドエラーが多いと言われます。「こんな店にしたい」という明確な形があったわけではなく、「こんな感じでいいんじゃないかな」と始めて、やりながら微調整していく。


 お店も Season off も、その繰り返しです。 試行錯誤しながら今があります。



 ▶︎ 後編予告


後編では、EACH OF LIFE のもう一つの柱である セレクト にフォーカス。

良いものを選ぶ基準や、その背景にある桐生という街への想い、

そしてこれからの EACH OF LIFE の未来について語ります。


クリスマス頃公開予定です。

どうぞお楽しみに。

 
 
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